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【3年に1度】一級建築士定期講習を受けて感じたこと

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GW明けに受けた「一級建築士定期講習」

先日、ゴールデンウィーク明けに3年に一度の「一級建築士定期講習」を受講してきました。
朝9時半から夕方5時半まで、全5時限+最後に1時間の終了考査という、なかなかの長丁場です。

とはいえ、これも建築士として必要不可欠な“学び直し”の時間。
毎回受けるたびに、初心を思い出させてくれる貴重な1日でもあります。


試験勉強をしていた“あの教室”で

今回の講習会場は、なんと自分が一級建築士の受験勉強をしていた頃と同じ教室でした。
席に着いた瞬間、かつての記憶が一気によみがえってきます。

  • 夜遅くまで問題集に取り組んだこと
  • 製図試験の緊張とプレッシャー
  • 合格通知を手にしたときのあの感動

あれから何度も定期講習を受けていますが、この空間にいると毎回「原点」に立ち返ることができます。


定期講習で学んだ最新トピック

今回の講習では、以下のような幅広い分野について学びを深めました。

  1. 最新の建築関連法令の改正点
  2. 令和4年改正の建築物省エネ法と今後の適合義務拡大
  3. 建築技術の進化と注目の技術項目
  4. 設計・工事監理における実務上の注意点
  5. 消防法・バリアフリー法などの関係法令
  6. 実際の事故・処分事例を通じた教訓の共有

なかでも、省エネ法改正では、戸建て住宅を含む小規模建築物への対応義務が強化されるなど、実務に直結する内容が多くありました。


「知識」と「倫理」のアップデートが求められる時代

定期講習は、単なる知識の確認にとどまらず、「なぜこの仕事をしているのか」「どう社会と関わっていくのか」を再認識する時間でもあります。

特に近年は、

  • 地球環境への配慮(脱炭素設計)
  • ユーザー視点の設計提案
  • 高齢化社会に対応したバリアフリー設計の高度化

など、技術力だけではない“価値ある建築”が求められています。
設計の根幹が問われる今、建築士としての姿勢も常に見直す必要があると実感しました。


一級建築士は「資格を取ったら終わり」ではない

一級建築士という資格は、取得した時点でゴールではありません。
むしろそこからがスタートであり、常に最新情報をキャッチアップし続けることで、初めて“信頼される専門家”として仕事ができるのだと改めて実感しました。

建築士は一生勉強。

これからもこうした学びを、日々の設計提案やお客様との対話にしっかりと活かしていきたいと思います。

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